"自分を変えたい"と思った時に身に付けるべき5つの力
自分を変える!
”自分を変えたい”とか”もっと楽しく生きたい”と思うことって誰にでもありますよね。
しかし、そうは思ったものの自分というものはそう簡単に変えることができないと諦めてしまいがちだと思います。
今回紹介する本は、世界中の一流人がこぞって読破した「自己変革」の本、「自分を変える!」(アーノルド・ベネット [渡部昇一]訳・解説)です。
著者のアーノルド・ベネット - Wikipediaは、イギリスを代表する作家であり、代表作『二人の女の物語』は20世紀イギリス小説の最高傑作とも言われています。
また、自己修養、知的鍛錬の方法まとめた啓発書も著し、多くの人に影響を与え続けてきました。
ベネットは日頃から牧師、政治家、演説家、教授、ビジネスマン、軍隊の将軍に至るまで、様々な人をお茶に呼び忠告するのが好きだったといいます。
そして、小説だけでなく啓発書によっても人々に影響を与えてきたということで、幅広い知識を持ち、それをいかに実生活へ生かすか考えてきたことが伺えます。
その知見の広さからどんな"自己変革書"が生まれたのでしょうか。
さっそく気になるところを見ていきましょう。
Chapter1 [能力を最大限に発揮する力]
ここでいう「気質」とは、その人の生き方のおおよその傾向と特徴のことで概ね性格といっても差し支えないでしょう。
ベネットは、私たちには生まれ持った気質があり私たちはその気質に左右されており、その気質は良い面と悪い面があるので、この度合いを理性の働きでコントロールすることで能力を最大に発揮できるといいます。
また、生まれ持った気質を満足させることが生きがいのある人生を生きるために必要だと言います。
「気質」とうまく付き合っていくことが、自分の能力を最大限に発揮し、しいては生きがいのある人生につながっていくのかもしれません。
また、一般には悪いく言われがちな「浪費」というものを正常な生活の必要条件だと記しています。
何れにしても、極端にはしらずにうまくバランスをとって物事と付き合っていく重要性を再確認することができます。
”生きがい”のない人生は、人生とは言えない。
そして、生きがいのある最高に充実した人生を送るためには、度を超さぬ程度に、持って生まれた「気質」を満足させてやることが必要である。
われわれには皆、持って生まれた気質があり、その気質に絶えず左右されている。
それはちょうど、船の動きを左右する風や潮の流れのようなものである。
しかし、たいていの人の気質は、よくもなれば悪くもなる両方の可能性を含んでいるのだ。
時間、お金、頭の働きを適度に浪費するのは大切なことで、健全な日常生活のとって欠かせない要素なのである。
【この章の効能】
「気質」とうまく付き合い、能力を最大限に発揮する方法を知ることができる。
Chapter2 [自分を新しくする力]
ベネットは"申し分ない人生"を送るための6つの要件と題した、私たちの身の回りの6つの事項について知ることで充実した生活を送るために不可欠な前提条件をクリアできるといいます。
そして、自分の力・独自のやり方で学ぶ習慣をつける方法や、その際の注意事項などを記しています。
この項で述べてあることを知っておくだけで自信を持って知識をつけることが出来ると思います。
われわれの身体とその機能を解明する「生理学」と、精神とその機能を考える「心理学」について、ある程度の知識を持つことが、充実した生活を送るために不可欠な前提条件となる。
われわれは、地理から環境の大切さを学び、歴史からはすべての行動には結果があって、この結果からは逃れたくても逃れられない、という迷惑千万ながらも貴重な真実を教えられる。
大学は特定の個人を相手にするのではなく、学生全体を平均したものを相手にしているのであり、そうせざるを得ないのだ。
どんな場合であれ、一分野の特殊な知識だけに凝り固まって他の分野の知識を試みずに生きるよりは、広い知識を身につけて生きる方が、申し分ない生活をするという点ではより賢明である。
【この章の効能】
"申し分のない人生"を送るための6つの条件を知り、また、教育機関に頼らないで自分自身を教育するということの重要性を学べる。
Chapter3 [想像力を生かす力]
よい人間関係を築くために最も重要なのは想像力です。
日本的な言葉では"思いやり"といったほうが分かりやすいかもしれませんね。
ベネットによれば、この想像力に関する2つの大きな原則に従うことで人間関係の問題にうまく対処できるといいます。
この普遍的でシンプルな2つの原則を十分に理解し、生活に取り入れることで大きな成果を手に入れましょう。
人間関係という問題はたいへん大きな問題で、しかも年をとるごとにますます複雑に大きくなっていく。しかし、これから述べるように、そこには従うべき2つの大きな原則がある。
本当の意味の想像力とは、他の生き物が置かれている立場に自分を置くことができるということである。
自分の出来る範囲内で相手を理解しても、相手の道徳上の非をとがめるようなことは慎むべきである。
年の功で言わせてもらえば、心配事の80パーセントは不毛な取り越し苦労だ。
不毛どころか有害である。幸福の根を侵す病である。
【この章の効能】
人間関係がうまくいくために知っておくべき2つの原則について知り、上手な人づきあいができるようになる。
Chapter4 [充実した一生をつくりだす力]
この章では、主に恋や結婚生活に焦点を合わせて意見を書き連ねています。
恋というものを冷静に捉え、「恋愛とはどういうものか?」という問いに答え、さらには「恋と上手く付き合って行くためには?」という問いにも指針を示しています。
人生での中で、そう何回も体験できない”結婚生活10年15年あたり”についても言及されているのでとても参考になりますね。
若者が最初に払うべき注意の要点はこういうことである。
ー恋愛関係とは、そもそもの発端から偽りの連続なのである。
まず恋は、最初の兆候があらわれた段階では、決してコントロールがきかぬものではないと言うこと、第2に、コントロールのきく間に、理性の助けを借りて自分の利益と周囲の幸せのためになるようにできる限りコントロールしなければならないということである。
結婚という制度にはマイナス面を差し引いてもまだ十分、信頼に足りる部分が残るのであり、この制度は人類の知恵が築きあげてきたものの中でも、むしろかなり優れた部類に属するものなのだ。
礼儀作法はしきたりであり、しきたりは人の交わりが駄目にならないよう保持するものである。これがなければ比喩的な意味でも、現実にも、たちまち流血沙汰になり、人と人とのつながりなどは木っ端みじんに吹き飛んでしまう。
【この章の効能】
恋という感情を冷静にとらえ、さまざまな問題に上手く対処できるようになる。
Chapter5 [賢明に生きる力]
この章では、主に恋や結婚生活に焦点を合わせて意見を書き連ねています。
恋というものを冷静に捉え、「恋愛とはどういうものか?」という問いに答え、さらには「恋と上手く付き合って行くためには?」という問いにも指針を示しています。
人生での中で、そう何回も体験できない”結婚生活10年15年あたり”についても言及されているのでとても参考になりますね。
多くの人たちは50歳を過ぎなければ普通の幸福は味わえないものである。
50を過ぎた人たちに、もう一度若くなりたいですか、とたずねてみれば、とんでもないという返事がくるだろう。
そこで母親が総点検すべきなのは、夫との関係についてである。
何しろ親父というのは刺し身のつまのように扱われていて、気づいたときには手遅れになっている場合があまりに多いからだ。
幸せをつかみたいと願うとき、自分の同胞たちに反感をいだいたり、彼らを軽蔑したりすることほど、致命的な妨げになるものはない。
どんなに小さな仕事でも、やるだけの価値はあるものだ。たとえ
【この章の効能】
恋という感情を冷静にとらえ、さまざまな問題に上手く対処できるようになる。
[目次]
Chapter1
∟[能力を最大限に発揮する力]
自分の「気質」に忠実に生きる
Chapter2
∟[自分を新しくする力]
すべては「自分自身をよく知る」ことから始める
Chapter3
∟[想像力を生かす力]
上手な人づきあいが「人生成功の鍵」
Chapter4
∟[充実した一生をつくりだす力]
この「幸福の習慣」をくり返し実行できる人は強い
Chapter5
∟[賢明に生きる力]
人生の前半も後半も、ともに知的向上をめざして